新電力とは

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1.新電力とは

従来、電力の小売事業は電気事業法による参入規制によって、地域の電力会社(一般電気事業者)が地域を独占することが認められてきました。ところが、規制緩和(電力小売市場の段階的な自由化の拡大)により、平成12年度(2000年度)から電力小売事業への新規参入が順次認められるようになりました。これを受けて、全国各地で一般電気事業者の供給区域(営業エリア)に新規参入した電力小売事業者が「新電力」です。

「新電力」の正式名称は、「特定規模電気事業者」ですが、最近までは略称としてPPS(Power Producer and Supplier)と呼ばれていました。「新電力」という呼び名が使われるようになったのは、2012年3月初旬に当時の枝野経済産業大臣が、「新電力」に名称変更することを直々に発表してからです。福島第一原子力発電の事故後、電力自由化に関心が集まる中で、PPSでは分かりにくいと判断したためです。

 

 

電力の小売市場の自由化について

出典:経産省資源エネルギー庁「電力の小売市場の自由化について」

 

 

2.新電力のシェア

国内の電力小売市場のうち販売電力量ベースでは、全体の約6割(2011年度時点で62%)が自由化されています。経済産業省の発表によると、この約6割の自由化市場の中で、新電力の占めるシェアは全国ベースで3.53%、年間販売電力量で約200億kWh(いずれも2011年度の値)です(このうちの約100億kWhがシェア1位のエネット)。

 

 

電力の小売市場の自由化について2

出典:経産省資源エネルギー庁「電力の小売市場の自由化について」

 

 

 

3.新電力のシェアがなかなか増えない理由

新電力のシェアがなかなか増えない理由としては、様々な要因があると思われますが、大きな理由(ボトルネック)は次の5点です。

  • 一般電気事業者による電気料金の値下げ攻勢
  • 託送コストの高止まり
  • コスト競争力の高い発電電力の調達の困難さ
  • 同時同量の義務
  • 電力会社による系統接続保留

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